私の母は実家で一人暮らし。しかも、私の住む地域と車で2時間ほど離れたところに住んでいます。
そのため、ふだん、母の様子を知ることができないので、父が亡くなってから、朝と晩にメールで安否を確認しています。
父が亡くなったとき、実家に帰るかどうか、という話も出たのですが、重度の知的障害がある自閉症の長女のいる状況では、とても実家に帰るということはムリでした。また、母が、私の住む家に引っ越すという方法もあったのですが、実家の周辺には母の友人が何人もいるので、まったく知り合いのいないエリアに引っ越すのもどうか、と思い、それもしませんでした。
しかし、とはいうものの、母も年金暮らし。実家は一軒家で住宅ローンも完済しているので、それほどお金の心配はないかな、と思っています。
とはいうものの、実家は、築45年近くたち、いたるところで、修理が必要なのも事実。実際、父が3年前に亡くなったのですが、そのあと、トイレの交換をすることもありました。
年金暮らしの母にとって、そういった出費は痛いので、何か良い方法はないか、と思って調べてみたところ、見つけたのが、リバースモゲージという制度。
簡単に言うと、リバースモゲージとは、住宅を担保にして、融資を受ける制度です。
そう聞くと、結構良さそうな制度ですが、デメリットもいくつかあるようです。
一つは、金利が上昇する可能性がある、ということ。融資とはいえ、金利が付くので、受けた融資以上のお金を返済する必要があります。今のような低金利ならよいのですが、将来金利が上昇した場合、想像以上に返済額が増える可能性があります。
次に、担保となる実家の不動産価値が下落する可能性がある、ということです。リバースモゲージは、担保となる実家の不動産価値に応じて、融資する金額が決まります。なので、将来、清算しようとしたときに、不動産価値が下落していると、さらなる返済を求められる可能性がある、というわけです。
最後は、自宅を相続できないということです。リバースモゲージを利用する際に、自宅を担保に入れているので、実家を相続しようと思っても、それはできません。なので、もし、実家を担保にして融資を受けるのであれば、相続人も含めて、検討する必要がありますね。
でないと、文字通り、相続=争続になりかねませんので。
しかし、実家を相続する予定がない、というのであれば、リスクを吟味の上、検討してもいい制度だと思います。
ちなみに、似たような仕組みとして、リースバックというものがあります。
私も、その違いがよくわからなかったので、ちょっと調べてみたのですが、下記のサイトが参考になりました。
↓
https://www.housedo.co.jp/leaseback/about/difference/
それによると、リバースモゲージは、年収・年齢といった条件があるほか、保証人が必要であったり、マンションが対象にならない場合があるなど、いくつか条件があるようです。
そうなると、リバースモゲージよりも、リースバックのほうが利用しやすいかもしれませんね。