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車から降りない

ドライブから帰宅しても、車から降りない長女。

降りてもらうには、どうやらお腹を空かせるしかないようです。

不登校の長女は、知的障害のある自閉症。家でおもちゃで遊んだり、テレビを観て楽しむ、といった、いわゆる暇つぶしができません。

そんな彼女の唯一外出できる手段が、ドライブ。

なんですが、それには問題があり、帰宅しても車から降りない、というもの。

帰宅すると、脱いでしまったサンダルなどを降り口に置いて、車から降りることを薦めるのですが、なかなか降りません。

シートから降りることもありますが、再び座席に座り、シートベルトを着用することも。

長女にとって、シートベルトを着用することがドライブに行くことにつながっているのです。

不登校中の子どもにとって、「自分」を認めるということが一番大事ということも、他の不登校の子どもを持つ方たちの話からわかってきたので、そうなると、ドライブに行かざるをえません。

とはいうものの、30分から1時間程度のドライブですが。

しかし、日中、数時間車に乗りっぱなしで帰宅のパターンが多いので、それが夜の7時とかだと、再びドライブに行って戻ってくるなると、8時頃。仮に、そこで車から降りたとしても、晩ごはんを食べさせ、お風呂に入ってといったことをします。

お風呂も素直に入ってくれればいいのですが、こちらはこちらで問題があり、なかなかお風呂に入ってくれません。仮に、お風呂に入らなかったとしても、着替えもまた、スムーズにいかないことも多く、そんなことをやっていると、寝るのが11時すぎ、なんてことも。

当然、親である私たちもご飯を食べますし、お風呂にも入ります。そして、私たちの場合、食器のかたづけや洗い物、そして、洗濯といったもの以外に、細々とした、いわゆる名前のない家事があります。

それらをしていると、妻が寝るのが深夜1時なんてこともあります。

そういう状況なので、長女を車から降りてもらう方法を見つけるのは重要でした。

しかし、どうやら空腹であれば降りてくれるようだ、ということを発見。

ドライブに行くときは、昼頃に帰宅しても降りず、そのままドライブというケースがほとんどなので、昼食も食べません(もちろん、一緒に出かけている親も、です)。

エコノミー症候群や脱水症、熱中症などもあると怖いので、水分を取らせてはいますが、午後のおやつなどはなしにしています。

すると、降りてくる確率というか、帰宅してから家に入るまでの時間が比較的短くすむようです。

これは発達障害のある子どもならある話なのですが、車から降りる理由、というのがないと降りてくれない、ということがあるようです。

こういったのは、他のケースでもあるので、それについては、またの機会に書こうと思っています。