海で散骨する場合、遺骨をすべて散骨しないほうがいいようです。
これは、とあるお寺の住職さんがラジオ番組で言っていた、という話です。私が直に聞いたわけではないので、曖昧な部分もあるかもしれませんが、大体こんな話だったようです。
ある時、一人の女性が、冷え性がずっと続いている、という相談に来られたそうです。聞くと、亡くなられた方の遺骨を海に散骨してから、のだとか。
遺骨はすべて海に散骨したので、手元には何も残ってないとのこと。
それを聞いた住職は、生前、海に散骨してほしい、といっても、それは生前の願い。実際に遺骨を海に散骨しても、海は冷たいので、それを何とかしてほしい、ということを伝えているのではないか。そのように答えたそうです。
そして、そのあと、亡くなられた方のためにご祈祷をしたところ、冷え性がおさまったのだそうです。
だいたい、そんな感じの話だったようです。
私自身、父を4年ほど前に亡くしています。
実家は、お墓がなく、父も突然亡くなったので、どのように葬式を行い、そのあとの遺骨をどうするか、家族間で緊急の話し合いを行いました。
結果、葬式は家族葬で行い、遺骨は海に散骨することにしました。
ウチの場合、遺骨をすべて海に散骨したわけではなく、一部の遺骨は実家の骨壺に入れて、毎朝、母がお供えものをして、毎日、拝んでいます。
母が冷え性で困っている、という話は聞いたことがないので、それはおそらくすべての遺骨を海に散骨せず、一部を実家に置き、なおかつ、毎日拝んでいるためだと思います。
そういうこともあるようなので、海に散骨する場合は、すべての遺骨を散骨しないほうがいいようです。